乗客の減少で廃線の危機に瀕していたローカル線を、今では世界中から観光客が訪れるほど有名にしてくれた
和歌山電鐵のたま駅長
たま駅長は現在、二タマとよんたまが任命されており、貴志駅と伊太祈曽駅に週休2日、交代制で勤務しています。
シフト表によりますと、貴志駅の担当は二タマで、お休みの水曜、木曜は伊太祈曽駅担当のよんたまが代理を勤めています。
そのため伊太祈曽駅は、よんたまが貴志駅に出張する水・木曜とお休みの月・金曜は駅長不在になります。
両駅とも駅長室はガラスケースなので
「狭い所に閉じ込められて大丈夫なの・・・」
と心配される方も多いのですが、ガラスケース内から天井や床へ移動できる通路が設営されているので
駅長は自由に行動しています。
そして、勤務時間が終わると和歌山電鐵の職員がお迎えに来て、事務所で大切にお世話をされています。
ところでシフトは、「二タマ」と「よんたま」の交代制になっていますが
あれ?三タマ(さんたま)はいないの・・
と疑問に思われませんか??
実は、三代目を期待されていた「SUNたまたま」がいたのです!
ところが、
親代わりとして大切に世話をしていた、和歌山電鐵の親会社である岡山県の両備グループの広報担当者の情が「SUNたまたま」に移ってしまい
「この子は手放しません。岡山におきます!」
と言ったため、よんたまが就任する運びとなったのだそう。
階段を降りた左手にカフェもあります!
抹茶のアフォガート(税込550円)を食べてみました♪
メニューはこの他、ホットドッグ、スイーツ、クリームソーダ、コーヒーなどもあります。
「そもそも、なぜネコの駅長が誕生したの?」
こんな疑問を持たれる方のため、以下に分かりやすくまとめますね。
初代のたま駅長は1999年生まれ。
「たま」は貴志駅内にあった売店、小山商店の飼い猫で、
母猫のミーコから生まれた4匹のうち、一番性格がおとなしくて人懐っこく、ただ一匹、三毛猫でした。
そんな「たま」は近所の人や駅の利用客に可愛がられるようになり、ミーコと一緒に、以前、貴志川線を運営していた南海電鉄時代に、駅舎の南側にあった倉庫内の作業員の詰所で穏やかに暮らしていました。
ところが、南海電鉄が2003年に路線廃止を表明し、経営を引き継いだ岡山県の両備グループによる駅舎の整備をきっかけに、「たま」たちの居場所がなくなることになり、
困った小山商店の飼い主が、2006年4月1日、開業式典に来た両備グループの小嶋光信社長(1945年4月4日生まれ)に
「新しい駅舎になっても、たまを住まわせて欲しい」と直談判。
相談を受けた小嶋社長はたまと目が合った瞬間、駅長姿が頭にひらめき
「実に良い目だ!招きネコになってもらおう」と
たま駅長が誕生しました。
たまは約10年にわたり、ローカル線の救世主として活躍し
16年生きて2015年6月22日に急性心不全で天に召されました。
今は、貴志駅の構内で、名誉永久駅長であり商売繁盛の神様として、大切にまつられています。
私が2020年に取得した地域限定旅行業務取扱管理者の資格を生かして企画しているツアー🚩では、
貴志駅はもちろん、伊太祈曽駅でも途中下車をして、その周辺に暮らす心優しい人に出会えます。
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